メールアドレスの変更をお知らせしたからか、フリーダ・カーロ似のK子女史からメールが届いた。件名は“イラク情報”。
昨日また日本人青年がイラクで死んだ…敢て亡くなったとは言わずにこう言わせて頂く。この世を去った人のことに兎や角言いたくないのだが、ここから後はあくまでもを無知な個人の私感である。
前回無事に返ってきた3人にも思うところはかなりあったが、今回は背景もわからない時点から溜息しか出なかった。
またか。
そしてTVの画面を通して訴える故人の言葉の最後は「すいません…」。
まず、何に対しての「すいません」なのかとハテナマークが私の中で飛び交っていた。
こちらも悪く言うつもりは毛頭ないが、親御さんの会見を拘束発覚の当日とテロリストに訴える場面…だと思うんだが、2つほど見かけたところ、「優しい子なんです」「自分の目で何が起こっているか見たかったんだと思います」…というコメントにまたハテナマークが飛び交った。
自分の目で今起こっている事を確かめたいというのは悪いことではないけれど、前回の3人がどんな目に遭い、挙げ句、拘束中も帰国後もどんなことになっていたか、故人も含めて関知していなかったのだろうか…。どこかの教授だか評論家だかの先生もTV的に批判は出来ないと見えたが、故人のイデタチに関して眉をしかめていた。イラクの人々は肌を出さない、だから短パン姿というのは外国人ですとアピールしているようなものだ、かなり頂けない…ということをとても丁寧にオブラートに包んでおっしゃっていた。現地の人も危ないから行ってはダメだと止めたというのもどこかで聞いた。それでなくても入国しないで下さい…と前回の3人の帰国直後、政府も声を大にして訴えていたはず。今のイラクでは「自分の目で何が起こっているか確かめること」のリスクを彼はどれくらいの大きさで考えていたんだろう…。
そんな時に届いたメールはメーリングリストから流れてきたものを転送してくれたものらしいが、『日本人男性の誘拐・殺害事件の背景を説明しなければいけないと思っています。』という文章が冒頭にあったので、前述のように少し憤りに似た感情を抱いていた故人の背景を全く知らない私を諌めるような内容なのかも…と思い最後まで読んだところ、自衛隊の早期撤退を願っていることはもちろんのこと、イラクの国内情勢の説明、その状況から派生しているであろう外国人が殺される確率が高くなっている旨、そして『だから、全ての日本の方に、自重してイラクから離れることをお願いしています』とあったが、故人に関しては特にふれてはいなかった。要するに“こういう危険な状況だから今、イラクに来ちゃだめだよ”ということであり、来ようものなら故人のような目に遭う確率は日に日に増加しているんだよ…という警告だと私は受け取っている。
よく日本の親たちが口にする「ウチの子は大丈夫」とか「ウチの子に限って」というのと同様に、世間で危険だ危険だというけれど「自分は大丈夫」「そんなことに巻き込まれるなんて自分にはありえない」と平和な島国に生まれた戦争を知らない子供達も思っているに違いないが、ここで大切なことはやっぱり、
郷に入っては郷に従え なのだと思う。日本の常識はこの島でしか通用しない。
新潟地震などで国内もドタバタな時に小泉さんも災難だったろうに…と同情しつつ、また遺体の搬送などで何千万だか何億かも国費が費やされるんだろう…と人非人な事を思ってしまった今回の結末。
あくまでもデータ不足なままの私感なので、あしからず。
posted by みし at 02:51| 東京 ☀|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
序
|
|